【サンドニ(フランス)23日(日本時間24日)=木下淳、松本愛香通信員】W杯1次リーグ初戦で日本と当たるコロンビアが、敵地でフランスに3-2で逆転勝ちした。

 約8万人で埋め尽くされたパリ近郊のスタッド・ド・フランス。1点を追う後半17分にMFハメス・ロドリゲス(26)が右から折り返し、FWラダメル・ファルカオ(32)が右足で沈めるなど最後は2点差をひっくり返し、ペケルマン監督は「優勝候補を前に、我々は素晴らしい振る舞いをした」と納得した。

 試合2時間後の深夜1時過ぎまでクールダウンした後、日本メディアの取材にも応じた。ロドリゲスは日本-マリ戦について「見ていない」。4-1で完勝した4年前のW杯から「差は広がっているか」と聞かれても「W杯は別物。すべてのチームに勝ち抜く可能性がある厳しいグループ」と涼しく返した。だが、表情は極めて明るい。純粋に無関心な様子がうかがえた。

 ファルカオは「スピードのある選手がいる。フィジカルも技術もしっかりしているし、気をつけないといけない」と日本の印象を語ったものの、セネガルなど他国については「強い」と明言。警戒度が対応に表れた。現地記者の質問もポーランドとセネガルに集中。かろうじてマリと引き分けた日本は蚊帳の外だった。