【アブダビ8日】日本代表DF吉田麻也(30=サウサンプトン)が先輩の思いを背負ってアジア杯に臨む。9日に初戦トルクメニスタン戦を迎え、2大会ぶりの優勝へ向けた挑戦が始まる。この日、試合会場で公式会見に臨んだ新主将の吉田は、名古屋時代の先輩GK楢崎、日本代表のセンターバックをけん引したDF中沢の現役引退に思いを寄せた。追い続けた偉大な先輩。結果で、感謝の気持ちに代えるつもりだ。
◇ ◇ ◇
決意に満ちた表情で吉田が会見場に現れた。最初の質問で引退を発表した楢崎と中沢について問われると、ひと呼吸おいて思いを口にした。「楢崎選手に関してはずっと憧れの選手で背中を追い続けてきた。中沢選手は代表を去ってから同じ22番という(背)番号を引き継いで追い続けてきた。正直、今でも見えない背中を追い続けている感覚」。吉田にとって大きな影響を与えられた2人。先輩の存在に支えられてきた。
代表には2人と入れ替わるように入った。2人にとって代表最後の年となった10年にA代表デビューを飾ったが、同じピッチに立てなかった。翌11年アジア杯で主力となり、優勝に貢献。後を継ぐように代表キャリアを積んでいる。今日のトルクメニスタン戦に出場すれば、FWカズを超える90試合目(歴代12位)。今は若手をけん引する立場で「経験ある選手がうまくサポートしながら大会を戦っていきたい」と誓った。
4年前の前回大会は8強で敗退。アジアの難しさは分かっている。「W杯と違ってアジアの中で勝たなきゃいけない状況、期待の中で戦うのはまた違う。その中で優勝できるかがポイントのひとつ。そしてチームがもう1回、W杯に向かうベースを作り上げる。この2つがカギ」。目指すは頂点のみ。UAEから2人へ吉報を届ける。【小杉舞】

