東京オリンピック(五輪)世代のU-22(22歳以下)日本代表は28日、同ジャマイカ代表との国際親善試合キリンチャレンジ杯(トラスタ)に臨む。来年1月には五輪前最後の公式戦となるU-23アジア選手権(タイ)を控えており、選考の最終テストの場になる。森保一監督(51)率いるチームは27日、長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れた。平和への思いを新たに、五輪イヤーに弾みをつける勝利を手にする。
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年内最後の1戦の舞台は、森保監督が幼少期から長崎日大高卒業まで過ごした地元。会見の席についた指揮官はいつも通りの落ち着いた口調だった。「どの選手が東京五輪のピッチに立つかは決まっていない。まずは選手個々が持っているものを見せてほしい」。合宿中は連日の2部練習もこなし、戦術の落とし込みも進めた。スタメンが濃厚な安部について聞かれると「得点にからむプレーを期待したい」と答えた。
11月のU-22コロンビア代表戦(広島)はMF堂安、久保らA代表組を招集も0-2で完敗した。約2万6000が詰めかけた雰囲気で、プレッシャーでチームが硬くなるのを感じた。「五輪初戦を考えたときに十分ありえる。素晴らしいシミュレーションになった」。今回もチケットは完売。選手は大幅に入れ替わったものの、「試合の話はこれから選手にする。今度は入りからアグレッシブに選手たちが戦ってくれるように」と反省を生かす。
コロンビア戦の敗戦を通して「意思疎通が足りなくて、お互いの良さを引き出せなかった」という反省は選手も感じていた。今回も招集したMF中山の発案で、選手だけでのミーティングも行われている。「ピッチ内外で積極的にコミュニケーションをとり、いい準備をしてくれている」と、広島とは違う姿をピッチで見せられる手応えがある。
11月の広島でのコロンビア戦前には平和記念公園を訪れていたが、この日は練習前の午前中に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪問。犠牲者18万2601人の名前が収められた高さ9メートルの名簿棚の前で折り鶴の献納と献花を行い、黙とうした。平和の祭典である五輪で、唯一の被爆国である日本を代表する気持ちを新たにした。
年が明ければ、五輪前の最後の公式戦となるAFCU-23選手権が待つ。まずは目の前のジャマイカ戦を白星で終え、勢いをつけて五輪イヤーに突入する。【岡崎悠利】

