サッカー日本代表に招集されたFW浅野拓磨(27=ボーフム)が30日、オンライン取材に応じ、W杯の代表入りへ強い覚悟を示した。

6月6日のブラジル戦を含む国際親善試合4試合を戦う日本代表は、この日から合宿を開始。初日のトレーニングを前に「前回のW杯に行けなかった時から、次のW杯に向けて準備をしてきた」と、真剣なまなざしをたたえた。

前回18年W杯ロシア大会は、最終メンバーに選ばれず落選。予備登録メンバーとして大会に同行した。「悔しさがマイナスに働くことは1ミリもなくて、その悔しさがあるからこそ、次に切り替えることができた」。悔しさをバネに海外での経験を重ね、今季はブンデスリーガ1部のボーフムで27試合に出場。3得点4アシストの成績を残し、今メンバーに選出された。

「攻撃だけじゃなくて守備のところでチームのために走ることは、年々成長できていると思う」と、自身の強みを説明。チーム内にはFW古橋亨梧(27=セルティック)やFW前田大然(24=セルティック)など、浅野と同じスピードタイプの選手も多いが、「ここからの競争が一番激しいと思うので、自分に出来ることを全力でやるだけ」と、存在感を発揮することを誓った。

また、サンフレッチェ広島時代に師と仰いだ森保一監督(53)についても言及。「プロサッカー選手の舞台に立った瞬間から、一緒にやっていただいている監督ですし、日本代表の舞台で戦えるのはすごく光栄なこと」と、引き締まった表情を見せた。そのうえで「もちろん監督のためになればいいですが、自分のためにプレーすることが、ゆくゆくは監督のため、日本のため、応援してくれるファンのためになる。全力で自分のためにプレーしたいと思う」と、活躍に意欲を燃やした。

前回大会の代表漏れから4年。悔しさを力に変え、W杯メンバーを勝ち取りたい。