U-23アジアカップ(杯)カタール大会で優勝した日本代表が4日深夜、カタールから帰国した。大岩剛監督(51)ら選手は優勝メダルを胸にかけ、副主将のMF松木玖生(21=東京)が優勝トロフィーを持って到着ゲートから姿を見せた。集まったサポーターからは、パリオリンピック(五輪)出場と優勝を祝福する拍手が起こった。

エースFW細谷真大(22=柏レイソル)は、準々決勝カタール戦、準決勝イラク戦でゴールを挙げ、パリ五輪出場権獲得に貢献した。今季は所属の柏でも得点がなかっただけに「カタール戦のゴールはやっとのゴールだった。チームが苦しいときに決められて良かった」と振り返った。

そのカタール戦では、同じFWの内野航太郎(19=筑波大)が準備していたのが見えていたと言い「このまま交代したら、自分の価値が下がると感じていた。その中で点が取れたのは、自分にとっても大きかった」とエースの意地を結果につなげた。

「結果が出ていない中で参加したアジア杯で、結果を残さないといけないプレッシャーもあった」と明かした。その中での2得点に「自分を信じてやれた結果だったと思う。この経験は必ず次につながる。1つ外しても落ち込まないメンタルも身に付いたと思うので。必ず次につながる」と力を込めた。

次はパリ五輪の舞台。メンバー生き残りへ「まずはレイソルで結果を残さないと。本番でも活躍したい。どんな試合であれ、チームの勝利に貢献できるゴールを決めたい」と前を向いた。