序盤から、終始主導権を握る浦和に対し、甲府が9枚でブロックをつくって守るという展開が続いた。

 前半12分、浦和DF槙野がCKに頭で合わせたが、クロスバーを直撃。同29分にはMF柏木が直接FKでゴールを狙ったが、わずかに右に外れた。同31分には甲府DF山本がハンドでビッグチャンスを阻止したと判定され、2回目の警告で退場。浦和のボール支配率7割、甲府のシュート0本で前半が終わった。

 甲府は後半20分、1トップのFWクリスティアーノをベンチに下げた。代わりにDF畑尾を入れ、6-3-0システムでスコアレスドロー狙いに出た。しかし浦和は同23分、FW興梠がMF李との連係で中央を突破。右足で先制弾を決めた。さらに同36分には、DF森脇がうまくドライブ回転をかけた30メートルのミドルシュートを決め、ダメを押した。