ナイジェリア生まれの広島FWピーター・ウタカ(32)が、2発で得点ランク単独トップに躍り出た。

 前半33分にMFミキッチのクロスを、ゴール前フリーで合わせて1点目。後半7分にはMF茶島のスルーパスに反応し、鳥栖GK林を鮮やかに抜いて2点目を流し込んだ。

 これで、今季リーグ10戦9発。J1で3年連続得点王の川崎F大久保嘉人を止める1番手に名乗りを上げた。

 ウタカは「数字は気にせずに毎試合、集中して臨んでいく」と話し、得点王の話題を振られても「それは時期尚早。まずはトップ3(の順位)に食いついていくことに集中するべきだ」と真剣な表情で答えた。

 森保監督は「チームを勝利に導くゴールを決めてくれるだけでなく、前線で起点になって、味方を生かすチャンスメークもしてくれる」と助っ人を評価した。