最年長のバースデー後初戦白星で、J1昇格につなげる。J2札幌MF河合竜二が14日、38歳の誕生日を迎えた。紅白戦では途中から主力組に入ってプレー。明日16日のアウェー岡山戦は13試合連続のメンバー入りが濃厚となった。最近2試合は出場がないが、負傷離脱の宮沢主将に代わって試合前のミーティングで声出し役を担う“陰の主将”が、後半戦初勝利へのけん引役になる。

 練習後はサポーターからたくさんの誕生日プレゼントを贈られた。在籍6年目のアニキ人気は健在。祝福の言葉をかけられるたび、立ち止まり丁寧に感謝の言葉を述べる真摯(しんし)な態度も変わらない。「ありがとうございます。35歳になりました」。ちょっぴりさばを読んだ38歳だが、いまだ衰えぬ闘志を注入し、チームをもり立てる。

 誕生日や直後の試合で勝てば前回昇格した11年以来5年ぶりとなる。「勝利に貢献できるよう、まだまだ頑張ります」。12、13年は誕生日当日14日に試合があったが、いずれも負傷離脱中だった。14年7月20日大分戦はフル出場もドロー、昨年7月18日讃岐戦は負傷欠場と最近4年間、勝利に縁がなかった。今季は勢いが違う。38歳初陣を飾り、目標達成の流れをつくる。

 C大阪戦翌日の10日から2日連続で、GK金山ら後輩が集まり、誕生日を前祝いしてくれた。四方田監督も「いるだけで雰囲気が違う」と信頼する前主将。チーム一の人望を備えた最年長の経験を、4位岡山討ちに生かす。【永野高輔】