東京のリオデジャネイロ五輪日本代表MF中島翔哉(22)が、先制ミドル弾を決めた。前半44分に、MF梶山陽平(30)から縦パスを受けるとドリブル。FW前田遼一(34)が左へ流れ、湘南DFを引き付けると右へボールを運びながら、ミドルシュートを放った。湘南守備陣に一瞬の迷いを誘うと、逆サイドの左へ決めた。

 試合後、ヒーローインタビューでは「梶(梶山)君がいいボールをくれた。(前田)遼一さんが動いてくれて、コースがあったので、狙った通りのコースにいった。チームが積極的なので、その波に乗っていければいい」と力強く話した。公式戦最近4戦3発と好調を維持。同五輪では1次リーグ敗退に終わったが、起用する篠田善之監督(45)は言う。

 「翔哉がタメをつくって、ボールを運ぶスピードもある。フィニッシュまでよかった。ちょっと無謀なミドル(シュート)があったが、ゴールへの意欲を失って欲しくない。だから『ゴールが見えたら打っていいし、DFラインに潜り込んでくれ』と言った。90分これを求めたいが、非常によくやってくれていると思う」。後半26分に交代させた中島の課題を挙げながらも、しっかりと評価。東京移籍3年目で、これまではチームでコンスタントに出場機会を得られなかった。好調の裏には監督の起用法も左右しているのかもしれない。