Jリーグの今季MVPに輝いた川崎FのMF中村憲剛(36)が受賞から一夜明けた21日、喜びをあらためて口にした。24日の天皇杯準々決勝東京戦(16時、味スタ)へ向けたトレーニング後、多くのサポーターからも祝福され「歴代の選手たちに肩を並べる日が来るとは思っていなかったから。本当に名誉なことだと思う」と笑顔で話した。

 過去最年長で、クラブでも自身としても初の受賞。「自分のことのように喜んでくれる人が多くて、俺もほっこりした。もらった賞がそれだけ大きいんだなと実感した」。

 今季も川崎Fの攻撃的パスサッカーに欠かせない大黒柱としてチームをけん引。個人では9得点11アシストを記録し、優勝争いにも参戦。「フロンターレのサッカーが評価されたと思ってる。個人の賞だが、俺の場合は集中できる環境を周りが作ってくれたので。チームメートのおかげ」と仲間の支えにも感謝した。

 タイトルをかけ天皇杯に臨むチームに最高のニュースを届けたベテランMF。「ベストを尽くせるようにしたい」と目の前の試合を見据えていた。