FC東京が、MF橋本拳人(23)の2得点も実らず、前節まで首位の鹿島アントラーズと引き分けた。

 攻守の核のFW大久保嘉とDF森重を欠く中、0-1の前半44分にまず追いつく。DF太田の正確な左クロスに右サイドから走り込んだMF橋本が、相手DFの背後から飛び込んで頭を合わせる。GK曽ケ端の体に当たってゴールへ入る、執念の同点弾を押し込んだ。

 後半が始まると、再び橋本が決める。2分、カウンターからFW永井、FWピーター・ウタカとボールがつながったのを見ながら、約50メートルを走ってラストパスを受ける。落ち着いてGKの位置を見極め、右足で逆を突いてゴール左へ流し込んだ。この日は約2年ぶりにチケットが完売し、味スタには約4万2979人が詰めかけていた。その中で勝ち越し弾が生まれてホームを沸騰させることには成功したが、後半31分に追いつかれてリーグ4試合ぶりの勝利は逃した。

 橋本は2点目について「ウタカが、ためをつくってくれた。感謝です」と話したものの「勝てなくて残念」と複雑な表情。内容こそ3連敗中と比べて上向いたものの、2点を守れなかったGK林は「こんなにたくさんのサポーターが来てくれたのに、勝ち点3を取れなかった。ふがいない」と悔しそうだった。