昨季J1王者の川崎フロンターレが今日13日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の開幕戦を迎える。1次リーグF組で元ブラジル代表のFWフッキ、オスカルが所属する上海上港(中国)と対戦。互いに昨季の国内リーグで最多得点をマークし、まさに「矛矛対決」となる。いずれも12日は会場で最終調整した。

 公式会見で鬼木監督は「フロンターレのマインドは攻撃。攻撃的にいく」と超攻撃的な相手とのガチンコ勝負を明言した。川崎Fは昨季リーグ34試合で最多の71得点を挙げ、1試合平均2・09点。フッキにオスカルを擁する上海上港も中国スーパーリーグ30試合で72得点とトップだった。こちらは1試合平均2・4点。「矛矛対決」に向け、司令塔のMF中村も「できる限りボールを握って攻める。守りからではない。相手を自陣にくぎ付けにしてからの守備。明日はそこに尽きる」と言い切った。

 10日のC大阪との富士ゼロックス・スーパー杯は3失点で敗れた。昨季培った激しい球際、速い攻守の切り替えが影を潜め、1試合平均0・04失点だった強固な守備にほど遠かった。この2日間、ミーティングで守備面など再確認し、原点回帰。中村は「相手は個のクオリティーがある。やるべきことをやらないと勝てない」と気を引き締め「1回(C大阪戦を)挟めてよかったと思えるようにしたい」と切り替えた。経験豊富なベテランが攻撃スタイルを貫き、タレント軍団から勝ち点3を手にする。【岩田千代巳】