ジュビロ磐田MF山田大記(29)が、明日15日のホーム・サガン鳥栖戦(午後3時、ヤマハ)で今季1号を狙う。チームは開幕から7試合中5試合で無得点。山田自身も、7試合ノーゴールと1点がほしい。13日、磐田大久保グラウンドでの調整を終えると「攻撃の選手としてふがいない。そろそろ決めたい」。その決意を示すように、全体練習後もシュートを打ち込んだ。

 過去の鳥栖戦を振り返ると、山田は公式戦5戦4発と相性がいい。次戦に先発すれば、昨年8月にカールスルーエSC(ドイツ)から古巣復帰後、本拠地ヤマハでの初先発にもなる。好データに加えて、燃える理由もある。「ヤマハは雰囲気も良いし、なじみもある。良いイメージで試合に入れると思う」。

 前節アウェーG大阪戦前には、名波浩監督(45)から「シュート打てる位置に入っていけ」と助言を受けた。山田も「シュートには自信もあるし、ゴールを強く意識してプレーしたい。ヤマハでは『絶対に勝つ』ということを大事にしていかないと、上位にはいけなくなる」と言った。山田が「鳥栖キラー」を証明すれば、チームの戦局は変わるに違いない。【前田和哉】