Jリーグは3日、都内でゲーム対戦をスポーツ競技と位置付けるeスポーツの大会「明治安田生命eJリーグ」決勝ラウンド(4日)の抽選会を開催した。eスポーツは近年急速に人気を集めており、今大会は米エレクトロニック・アーツのサッカーゲームでJ1のチームを選択して争う。予選ラウンドに177人が参加し、勝ち抜いた15選手が会場に姿を見せた。

 J1クラブ推薦選手として決勝ラウンドに進んだあつやさん(20=大会ではプレーヤーネームを使用する)は「私は大学に通っており、就活も普通にやってきました。本当はプロとしてゲームに専念できればいいのですが、安定しない面もあり、プロに軸足を移すことは難しい面もあります」と言い、IT企業から内定も得ている。

 このeスポーツは、格闘系、シューティング系、サッカーなどから成り、愛好者は増加傾向にある。大会運営の広報は「16歳未満はNGですが、それ以外の制約はありません。今回は177人が予選に参加して白熱した戦いを勝ち抜いた(一部は推薦選手)15人が決勝ラウンドに進みました」と、説明。

 試合は6分ハーフで、ルールはサッカーと同じ。優勝者はFIFAが主催する8月のeW杯(開催地未定)の世界予選に参加できる。なお、昨年のeW杯優勝者は賞金20万ドル(約2200万円)を獲得している。サッカーはeスポーツに適しており、4日の決勝ラウンドは白熱した戦いが予想される。