J2松本山雅FCは18日、MFパウリーニョ(29)が11日の天皇杯3回戦・浦和レッズ戦で右長内転筋筋断裂の重傷を負い、全治3カ月と診断され、翌19日から9月下旬まで母国ブラジルに一時帰国して治療を行うと発表した。

 パウリーニョはクラブを通じて「今回の怪我の治療のためにチームを離れてブラジルに一時帰国することになりました。サッカーの世界でこのような怪我は起きることなので避けることはできません。避けることが出来れば良かったのですが、きちんと自分の怪我と向き合っていきたいと思います」とコメントした。浦和戦はフル出場したが、16日のファジアーノ岡山とのリーグ戦はメンバーから外れていた。

 パウリーニョは、15年にJ1川崎フロンターレからJ2ジェフユナイテッド千葉に移籍し、36試合に出場して2ゴールを決めた。翌16年に当時J1の湘南ベルマーレに移籍し、10試合に出場して2ゴールを決めたが、シーズン途中に松本に移籍して同年、19試合に出場して3ゴールを決めた。翌17年も松本でプレーし、34試合に出場して4得点を決めた。

 千葉から完全移籍した今季も、リーグ戦21試合に出場し3得点を記録。中盤で相手の攻撃を止め、ボールを裁き、時に前線に飛び出しては強烈なミドルシュートを放つなど、J2首位を走る松本の中盤で欠くべからざる存在として活躍していただけに、松本にとっても大きな痛手となりそうだ。

 パウリーニョは「また怪我をしてからも、家族・仲間・クラブを応援してくれる多くの方から温かい励ましの声をいただきました。なるべく早くサポーターのために復帰し、これからも山雅のために戦っていきたいと思います」と復帰へ意欲を見せ、松本への忠誠心を改めてアピールした。