北海道コンサドーレ札幌はクラブ史上初めて3年連続J1でシーズンを戦う。今日23日、湘南ベルマーレとの開幕戦を迎える。新戦力ではFWアンデルソン・ロペス(25)とMFルーカス・フェルナンデス(24)のブラジル人コンビがミハイロ・ペトロビッチ監督(61)の掲げるサッカーに順応しており、期待がかかる。

新戦力が、新たな風を吹き込んでいる。今季加入のブラジル人コンビが、開幕スタメンで新天地デビューを果たしそうだ。今季チームが公開した対外試合、全6戦に右シャドーで先発したのがFWロペス。6戦5発とペトロビッチ監督の起用に応え、信頼を勝ち取った。「1試合1試合経験することで成長している」と手応えを感じている。

決定力が最大の武器。高さとフィジカルの強さを生かした攻撃には、力強さがある。シャドーでコンビを組むMFチャナティップや1トップを任されるFWジェイとのコンビネーションは、日を追うごとに向上。戦術を1日でも早く理解しようとコーチ陣にアドバイスを請うなど、チームにフィットする下地もある。自身の役割について問われると「監督が求める役割をしっかりこなすこと」と即答。16、17年シーズンを広島で過ごしており、Jリーグの特徴も心得ている。

MFルーカスは母国ブラジルを初めて飛び出し、海外初挑戦。日本のサッカーや文化について学びの途上にある。昨季はMF駒井が主に担った右サイドハーフの主力に座る。スピードある突破に加え、技術面も申し分ない。「ペナルティーエリア内で決定的な仕事をするところを見てほしい」と、ゴールに直結する仕事を約束した。昨季は三好、駒井が多くのチャンスをつくった右サイドは、今季もチームを躍動させる気配たっぷり。サッカーの本場からやって来た助っ人は、勝利を演出する2つのピースになりそうだ。