北海道コンサドーレ札幌の平成最後に続き、令和最初のゴールもDF進藤亮佑(22)がかっさらった。

先制を許してから6分後の後半23分。右FKからのクロスがゴール前で相手守備に当たり、浮いた球を右足のオーバーヘッドで同点とした。嫌なムードを一変させた、クラブの令和1号。2戦連続の今季3点目でリーグ戦4連勝を引き寄せ「単純にすごくうれしい」と喜んだ。

人生初の大技を繰り出した。4月6日のホーム大分戦で高さのあるボールを頭で合わせて外した。「オーバーヘッドの可能性があったなというのが頭の片隅にあった」。浮いてきたボールを、反省を生かした瞬時の判断でねじ込んだ。いつもパフォーマンスは1人で行うサイレントトリートメントだが、この美技にはチームメートが駆け寄り、祝福された。

平成最後の試合だった4月28日アウェー磐田戦でも得点を挙げた。“持ってる男”となりそうだが「勝ち越しゴールを決めないとヒーローになれないのはメディアの反応を見て感じます」と苦笑い。スタートダッシュとなった令和に「どんどん活躍できるように頑張りたい」。快進撃の中心に背番号3がいる。【西塚祐司】