法大4年生コンビ“就活弾”「上田たちのために」

<天皇杯:東京V0-2法大>◇2回戦◇10日◇西が丘

昨年度の全日本大学選手権王者の法大がJ2東京ヴェルディを2-0で破り、3回戦進出を決めた。

この試合では、エースFW上田綺世(3年=鹿島内定)と、FC東京加入内定のドリブラーであるMF紺野和也(4年)がユニバーシアード競技大会出場で不在。その穴を埋めた4年生コンビによる“就活弾”でプロ相手に勝利をもぎとった。

まずはスコアレスで折り返した後半12分、右サイドからのクロスボールに身長189センチのFW松沢彰(4年)が頭を合わせて先制。続く34分には左サイドの崩しからMF橋本陸(4年)が2点目を決めて完封勝利となった。得点を挙げた松沢、橋本はともにプロ志望ながら、まだ進路は決まっていない。この日はJ1、J2クラブの強化担当者10人以上がスタンドから戦況を見つめており、松沢は「1発に全てをかけました。ゴールの先までは見えていなかったけど、気持ちで入れた得点。もっとやっていかないといけない」と振り返った。橋本も「1点入れるぐらいは誰でもできる。継続して結果を残していきたい」と力を込めた。

殊勲の勝利の裏には上田と紺野からのサプライズもあった。試合前のミーティング。モチベーションを上げるために毎試合前に見るマネジャー制作の映像の中に、ユニバーシアード競技大会開催地のイタリア・ナポリで撮影した両者からのメッセージ動画が添えられていた。松沢は「上田たちのためにも次につなげようという話はしていたので。驚きましたね」。プロ相手の公式戦を控えたチームを鼓舞する2人からの言葉に選手は発奮。最高の雰囲気でピッチへ向かい、勝利へつなげた。

8月14日に行われる3回戦では、さらにカテゴリーが上となるJ1のガンバ大阪と対戦する。松沢は「今日みたいに誰が出ても自分たちの100%が出せるように準備したい」。勢いに乗った大学王者が、次なるジャイアントキリングへと挑む。