全国高校サッカー福岡大会決勝が4日、福岡市・レベスタで行われ、筑陽学園が11年ぶり3度目の優勝を飾った。3年連続で同カードとなり、7連覇を狙った東福岡を1-0で下した。

「打倒東福岡」の執念でリベンジした。タレント軍団の猛攻を受けながら、気迫を前面に出した粘り強い守備で耐え、迎えた後半29分に決勝点が生まれた。

逆襲のショートカウンターから右サイドを切り裂いたFW深松大雅(3年)が高速クロス。フリーだったFW過能工太郎(3年)が「(深松が)ドリブル突破した時点で、自分の所に来るのは分かっていた」と、ファーサイドで受けて右足で決めた。得点の瞬間、「うれしすぎてスタンドに走った」と過能。興奮で我を忘れる一撃だった。GK野中友椰主将(3年)は、全国大会に向け「泥臭く貪欲に戦い、てっぺん目指します」。持ち味を大舞台でも発揮する。【菊川光一】