清水エスパルスの来季に向けた契約更改交渉が10日、静岡市内のクラブハウスで始まった。DF松原后(23)は大榎克己ゼネラルマネジャー(54)ら強化部と約1時間半面談。取材によると、今季限りで契約が切れる松原に対し、クラブ側は複数年での契約延長を打診した。

松原は「評価してもらっていることを感じた」。プロ5年目の今季はチームで唯一リーグ戦に全試合先発出場。不動の左サイドバックとしてJ1残留に貢献した。ただ、チームが不本意な結果に終わったことは自身も反省している。面談では戦術面やチームスタイルについての相談が多かったようで「エスパルスがどう強くなっていけるかを話し合った」。

契約が切れる松原に対しては国内外のクラブが獲得に興味を示す可能性はゼロではない。来季については「本当にまだ何も決まっていない」と話し、今後は代理人を通じて交渉していく。チームは21日にヴィッセル神戸との天皇杯準決勝が控えている。4日間のオフを挟み、12日に練習が再開する予定。松原は「今は天皇杯で優勝することを考えてやっていきたい」と決意を示した。【神谷亮磨】