オランダ1部フィテッセを12月に退団し、所属先未定の本田圭佑(33)が14日、ツイッターで新クラブを立ち上げると、いきなり発表した。

東京都社会人リーグ4部で、東京都中央区に登録。オーナーを本田が務める。

本田は実際に、世界で複数のプロクラブの経営に参画している。これまでにオーストリアのSVホルン(撤退)を皮切りに、カンボジアのソルティーロ・アンコールFC、米国のオレンジカウンティSC、ウガンダのブライトスターズFCの経営に参画してきた。

実際に全クラブの所在地に足を運んできたが、今回は日本、それも東京。プロクラブではないものの経営参画ではなく、ゼロからの立ち上げとなる。

その理由の一端を、同クラブの公式サイトで本田は「プロクラブ経営での失敗」と題し、次のように説明している。

「これまでもいくつかのプロサッカークラブの経営に関わらせてもらっていて、実はその中の1つであるオーストリアのSVホルンは昨シーズンで撤退しました。本当に多くのスポンサーの方々に支えられたおかげで、沢山の才能がある若い選手たちにチャンスを与えられてきましたが、それでも経営難ということで苦渋の撤退を決断しました。

その失敗から本当に多くのことを学ぶことができました。日本人の経営陣を中心に組織を作ったのも失敗だったし、他にも多くの失敗をしたわけですが、中でも1番辛かったのは、もちろんお金を損したこともそうなんですが、それ以上に経営とサポーターとの間に想いのギャップがあることでした。これはクラブの経営に携わった人なら誰もがそういった想いのギャップを感じてると思います。

僕は、そのギャップを解消するのは口でいうほど簡単なことじゃないという体験をしました。今回、これらの失敗から学んだことを0から新しくクラブを立ち上げることで、想いが1つに繋がるサッカークラブ経営を実現することがミッションです」