J2アルビレックス新潟は24日、デンカビッグスワンスタジアムでアルゼンチン出身のDFマウロ・ドス・サントス(30)の新入団会見を行った。スペイン1部リーグを主戦場に、数多くの世界トッププレーヤーと対戦してきたセンターバックは「自分の持っている能力を最大限に発揮し、J1昇格に貢献したい」と目標を掲げた。スペイン2部リーグのCDテネリフェから7月末までの期限付き移籍で、新潟の20年シーズン外国籍選手は6人となった。

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「空中戦、対人プレーの強さが持ち味。自信はある」。マウロは自身のプレースタイルをアピールをした。アルゼンチンU-20代表経験もあり、182センチのフィジカルの強さを生かしたボール奪取や、正確なフィードで最終ラインからゲームをコントロールできる。

スペイン1部リーグ在籍時にはRマドリードに所属していたC・ロナウドや、バルセロナのメッシといった世界トッププレーヤーと対戦してきた。メッシについては「違う生き物」と表現した。15~17年のエイバル(スペイン)在籍時には元日本代表の乾貴士(31)と同僚で、プレーだけでなくJリーグや日本文化についても会話をしたという。Jリーグには「スピードがあり、テクニカル」の印象を持っている。「サッカーを始めた少年時代のようにワクワクしている。早く試合に出られるようアピールする」と来日直後の心境を明かした。

移籍を決断した理由にはスペイン出身のアルベルト監督の存在も大きいはず。「監督の求めていることを体現し、チームの勝利に貢献したい」と話し、「攻撃でのセットプレーでは得点を狙う。リーガでの得点もヘディングだった」と得意の高さを攻守で発揮するつもり。背番号は3。この日キャンプ地の高知に入り、25日の午前練習からチーム合流する。【小林忠】

◆マウロ・ドス・サントス 1989年7月7日生まれ、アルゼンチン出身。07-08年に母国リーグのバンフィエルドでプロデビュー。12-13年シーズンからスペイン2部のムルシアへ移籍。2シーズン在籍で66試合出場3得点。14~18年はスペインの1部チームを渡り歩き、通算85試合出場1得点。18年途中からスペイン2部のテネリフェに所属していた。182センチ、78キロ。