J2ジュビロ磐田は鹿児島キャンプ9日目の29日、今季初実戦となる鹿屋体大との練習試合(30分×5本)を行った。合計スコアは3-1。東京オリンピック(五輪)世代のFW小川航基(22)が、先制点を挙げて存在感を放った。

0-0の1本目3分。MF藤川虎太朗(21)の横パスを受けると、素早く右足を振り抜き、左隅へ先制点を決めた。小川航は「(今季チームで)最初に取れてよかった」とうなずいた。2トップの一角で1、2本目に出場。その後得点は奪えなかったが、60分間のプレーで6本のシュートを放ち、攻撃をけん引した。

J2水戸ホーリーホックへの期限付き移籍から今季復帰した。昨季クラブのリーグ戦総得点は29。18チーム中17位で得点力不足に苦しんだ。それだけにかかる期待も大きい。「点を奪えない試合は、間違いなくFWの責任。それを背負う覚悟はできている」。背番号「9」のストライカーが、クラブを最短でのJ1復帰に導く活躍を誓った。

チームは30日にキャンプ最終日を迎える。フベロ監督(45)は「全ての選手を細かく見られた。新たな才能にも気づけて満足している」と手応えを示した。【古地真隆】