ベスト16入りしたW杯南アフリカ大会を遠藤とともに戦った岡田武史氏(63=FC今治オーナー)が、G大阪MF遠藤保仁(40)のJ1最多出場タイ記録達成の偉業をたたえた。

W杯ではチームの心臓部として信頼を置き、全4試合で遠藤を先発起用した岡田氏は「たいしたもんだよ、ヤットは」と飾らない言葉で祝福した。そんな岡田氏が見る、遠藤のすごみとは。

岡田氏 彼はピッチの中にいて、上からテレビを見るぐらいグラウンドの状況が把握できている。だから、特別何がすごいわけじゃないんだけど、的確なプレーができるんですよ。

高い技術だけではない。俯瞰(ふかん)的に敵味方の位置を把握できる高い空間認識能力は、ピッチサイドで戦況を見つめる指揮官のピッチ内での“目”にもなる。だからこそ、どのチームにいても遠藤はずっと欠かせない存在になる。

岡田氏 監督は使いたくなるだろうな。だって、自分のことを理解して、グラウンドで表現してくれるんだから。

遠藤が記録をさらに伸ばしていくことに加え、もう1つ、期待に胸を膨らませていることがある。

岡田氏 監督として、どういう風になるのかも見てみたいね。それは期待しているよ。

2度のW杯を知る百戦錬磨の名将は、“遠藤監督”が誕生する未来を想像して目を細めた。そして、最後は岡ちゃんらしいユーモアも忘れなかった。

岡田氏 でも、あいつは(FC)今治に来るって言ってたのに来ないね(笑)