新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツイベントが相次いで中止や延期になっているが、京都・亀岡市に新本拠地サンガスタジアムをお披露目したばかりのJ2京都サンガFCも、スケジュールの変更を余儀なくされた。

28日、チームは京都・城陽市で公開練習。同スタジアムでは9日にお披露目となるプレ・シーズンマッチを実施したものの、リーグ戦のホーム初戦だった3月1日のV・ファーレン長崎戦、同8日のFC琉球戦も先送りとなり、ホーム初戦は、3月18日の東京ヴェルディ戦までずれ込んだ。

だが、これも前向きにとらえる。実好礼忠監督(47)は「(試合の予定は)この日と決まっているので、そこに向かってシーズンの最後まで積み上げていく。シーズン中と一緒で、常に競争しながら緊張感を持ってやっている」と動じることはない。

FW宮吉拓実(27)も「なかなか見に来てくれる方も外出しにくい状況ですが、少しでも早くこの状況が収まってほしいと思います。リーグが始まったら僕たちもグラウンドで結果を出して、たくさんの方に足を運んでもらえるようなゲームがしたいです」と頼もしい言葉で語った。

新本拠地が迎えたいきなりの苦難。サンガスタジアムでは、3月27日にU-23の日本代表と同南アフリカ代表との国際親善試合も予定されているが、感染拡大により南ア側が来日辞退と伝えられた。

これについて、京都府の施設担当者は「(試合のときは)地元で物販や飲食など、おもてなしの計画もしていた」と言い、致し方ないことと理解はしつつも、残念がった。【南谷竜則】