J1清水エスパルスの新戦力紹介連載の最終回は、ポルトガル1部のサンタクララから完全移籍したFWチアゴ・サンタナ(28)。エースストライカー候補のブラジル人助っ人が、Jリーグを舞台にゴール量産を誓った。

  ◇   ◇   ◇

サンタナが清水のストライカーとして君臨する。得意の左足のみに頼ることなく、多彩な得点パターンを持つ点も魅力だ。年明けには来日。2週間の隔離期間を経て、チームのブラジル人助っ人の中で最も早く、1月中旬に合流した。順調に調整を進め、シーズン開幕に向けた練習試合では主に2トップの一角に入る。

「ゴールに近い場所で存在感を発揮したい」。エリア内で真価を発揮する点取り屋だ。サンタナの加入により、昨季チーム最多の10得点を決めたFWカルリーニョス・ジュニオ(26)を本職のサイドハーフで起用できる点も大きい。両者の相乗効果で、さらなる攻撃力アップが期待できる。「どんな形でもゴールはゴール。高い集中力を持って、得点をねじ込むことだけを考えている」と頼もしい。

今季の具体的な目標については明言しなかったものの「決められるだけ決めたい」と、ハングリーさをのぞかせた。「高い順位でリーグ戦を終えること。全員が高いクオリティーを発揮すれば、おのずと上位でシーズンを終えられるはず」と意気込んだ。

今季に向けた積極補強の中で、サンタナは攻撃陣の目玉補強。クラブが目標にするアジア・チャンピオンズリーグ出場権獲得のためには、ブラジリアンストライカーの活躍は必要不可欠だ。【古地真隆】

◆チアゴ・サンタナ 1993年2月4日、ブラジル生まれ。母国のクラブでプロ生活を始める。16年にポルトガルのヴィトーリアへ移籍。翌年からは同国のサンタクララでプレー。184センチ、80キロ。利き足は左。

J1開幕カードなど日程はこちら―>