J2アルビレックス新潟の頼れるキャプテン、DF堀米悠斗(26)が左サイドから好機をつくり出し、敵地で難敵をたたく! 26日は聖籠町で軽めの調整を行い、27日のギラヴァンツ北九州との開幕戦(午後2時開始、ミクスタ)に向け福岡入りした。攻撃的サイドバックのレフティーは、心・技・体で好調をキープ。J1再昇格を狙うチームを熱いプレーとハートでけん引し、スタートダッシュに導く。

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今季もキャプテンマークを巻く堀米の表情には、自信がみなぎっている。「開幕戦に向け、いい準備が出来た。ワクワクしている」と言い切り、「ここまでの練習試合ではやりたいプレーが出せている。明日は全員が自信を持った状態でピッチに入れる」と手応えを口にした。自身もここまでのプレシーズンで絶好調。「攻撃参加のタイミング、クロスの質ともに、いい感触がある。ゴールにつながるアシストを狙っていくし、チャンスがあれば得点も狙いたい。自分のプレーでチームを勢いづけたい」と決意を示す。

オレンジのユニホームに袖を通して今季で5年目。「一体感は今年に限らずいい状態だし、それを継続できている。人柄がいい選手がそろっているので、不安なく、心に余裕を持てている」。チームは堀米の笑顔に導かれるように成熟度を増している。「(現状の)スタメン、サブ組を問わず、選手の質は高いので、誰が出てもいい状態」と話す。J1再昇格に対しては、「監督もよく言うが、先を見すぎず、1試合1試合に全力を注ぐことが最も重要」と冷静に話した。

開幕の相手、北九州には昨季1勝1敗(1●2、1○0)。「互いにボールを保持して主導権を握るスタイルだが、受け身にならずに自分たちの攻撃サッカーを貫き、ペースをつかみたい」と見据え、「アウェーに(新潟の)サポーターは来ることができないので、新潟らしい気迫、泥臭さといった部分も、画面を通してだが伝えたい」と、今季初戦に向け闘志をあらわにした。【小林忠】