ドロー発進となったFC町田ゼルビアのポポビッチ監督は試合後、「満足していないとは言えないけど、満足とも言えない」と複雑な感想を述べた。

前半はいい形で前線へ運ぶ場面が多かったが、決定的なシュートは少なかった。後半は押し込まれる時間帯も長く、11分にオウンゴールで失点。終了間際にFKからDF深津康太がダイビングヘッドを決めて、なんとか同点に追い付いた。

指揮官は「前半に2回、3回あったチャンスを生かし切れていたら、違う展開になったと思う。後半はイージーなミスが増えたが、かといって決定機を作られたわけじゃない。選手が下を向くことなく強い気持ちで戦ってくれたことが勝ち点につながった」と、姿勢の部分を評価した。

3季ぶりのゴールを決めた深津も「(先制されて)去年だったらみんなが下を向いていたところで、今年は取られても取り返す気持ちが芽生えている。降格もあるし、下を向いていてもしょうがない。去年は先制されたら勝てない試合が多かったと、自分たちで分かっている。勝ち点1も大事」と、4チームが降格する今季における勝ち点1の重要性を強調した。