鹿島アントラーズは10日、スイス人のレネ・バイラー氏(48)が監督に就任することを発表した。ジーコ氏(68)ら歴代の外国人監督はすべてブラジル人だったが、初めて欧州出身者がクラブを率いることになる。

バイラー氏は元スイス代表DF。指導者としてスイスのクラブや、ドイツのニュルンベルク、ベルギーのアンデルレヒトなどを指揮した。アンデルレヒトではリーグ制覇し年間最優秀監督賞を受賞。19年から指揮したエジプト1部アル・アハリでもリーグ優勝した。同氏は「ビッグクラブとともに成功することに最善を尽くします」とコメントを寄せた。

鹿島は今季途中から相馬直樹前監督(50)となり、4位で終えた。だが、優勝した川崎Fとの勝ち点差は23。「ジーコスピリット(献身・誠実・尊重)」の伝統を残しつつ、現代サッカーのトレンドを取り入れ、選手の能力を最大限に引き出す指揮官を模索。欧州出身の監督招聘(しょうへい)にかじを切った。16年度の天皇杯から遠ざかっている国内タイトル奪還へ、新生・鹿島が動きだす。