清水エスパルスは1-3でセレッソ大阪に敗れ、今季初の連敗を喫した。リーグ戦は4試合中3試合で先制点を許す展開。主導権を握れないまま敗れる歯がゆさが残り、平岡宏章監督(52)は「簡単に失点してしまったことが敗因」と唇をかんだ。

悔しい敗戦にも、光明はあった。MF高橋大悟(22)がJ1初先発で結果を残した。1点を追う後半9分、味方からのスルーパスでエリア内に進入。左足でゴール右隅に流し込んだ。「ゴール前に飛び込んでいくことや、抜け出すのは得意なプレー。自分の形を出せた」。J1初ゴールが、ホーム通算750点目のメモリアル弾。本人も待ち望んだ1発だった。

期限付き移籍していた北九州では、2年半の在籍でJ2とJ3の計97試合に出場し、26得点。自信をつかんで今季清水に復帰した。自身の得点は空砲に終わったが、「結果を出そうと貪欲にできた」。次戦への手応えを口にした。【神谷亮磨】

◆高橋大悟(たかはし・だいご)1999年(平11)4月17日、鹿児島県屋久島町生まれ。中学から高校まで神村学園でプレーし、18年に清水加入。19年途中から北九州に期限付き移籍し、今季清水に復帰。J1通算4試合出場1得点。164センチ、58キロ。血液型O。