今年4月、審判員による競技規則の適用ミスがあった山形-岡山戦が異例の再開試合を行った。ミスがあった0-0の前半11分から、岡山の間接フリーキックで再開。同12分にDFヨルディ・バイス(33)がいきなり先制ゴールを決めた。いわゆる誤審による「再試合」はJリーグでは初めて。試合は岡山が2-0で山形を下し、勝ち点57で3位に浮上した。
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岡山は再開に向けて綿密に準備していた。前半11分、岡山の間接フリーキックで再開。山形の選手11人全員がゴールライン上に並んだ。岡山は直接ゴールを狙えない。複数回、複数人がキックフェイントを繰り返しながら、山形の選手の動きを確認した。「2日間ほど練習して自分の持っているクオリティーであれば決めることができる」。その準備されたセットプレーから、DFバイスがゴール前に立ちはだかる相手の壁の上へと豪快に蹴り込んだ。
4月3日の前回対戦では、自陣ゴールに向かう味方のバックパスを手でかき出した山形のGK後藤雅明が得点機会を阻止したとして前半11分に一発退場となった。「懲戒の罰則は与えられない」とするルールに該当する場面だったが、約80分間にわたって1人少ない状態で戦った山形は0-1で敗れた。同5日、Jリーグは勝敗に影響する審判員の競技規則適用ミスがあったため再試合の実施を決めていた。後半終了間際の木村太哉(岡山)の得点記録は、取り消された。
今回の再戦は出場選手の変更が可能となり、両チームとも先発7人を変更。主審も変わり、佐藤隆治主審が笛を吹いた。前回に続いて勝った岡山の木山監督は「いろんな思いを持ちながらやってきたが、今回も必ず勝つという思いでやってきた。選手たちが最後までよくやってくれた」と異例の一戦を振り返った。
◆サッカー競技規則第12条「ファウルと不正行為」(抜粋) GKが自分のペナルティーエリア内で、認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合、間接フリーキックが与えられるが、退場処分などの懲戒の罰則は与えられない。
◆同第13条「フリーキック」(抜粋) ゴールエリア内で与えられた間接フリーキックは、違反の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で行われなければならない。



