コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(64)がJ1残留への思いを、さらに高めた。2日セレッソ大阪戦(札幌ドーム)に向けた前日練習を1日、同会場で行った。残り8試合で現在14位。残留に向けた重要な試合と位置付ける1戦で、2連敗からの脱出を誓う。

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札幌ドームのピッチで練習する選手のそばで、ペトロビッチ監督はボードを見つめながら布陣を悩み、選手の動きを確認するなどC大阪戦への準備を進めた。「残り8試合という今の状況を考えれば、非常に重要なゲームであるのは間違いない」と3試合ぶり勝利だけを見据えている。

残留への思いを新たにした。8月28日にクラブから三上大勝代表取締役GM(50)名義で「サポーターの皆さまへ」というタイトルの声明が発表された。「クラブはミシャとともに、残りシーズン戦っていきます」と、今季中の指揮官交代の可能性を否定する内容だった。「三上さんからそういうコメントをいただけたのは、私にとってもすごく栄誉なこと」と同監督。「サッカーの世界は結果で評価されるスポーツ。今季残留をしっかり成し遂げる仕事をしなければならないのは間違いない」と受け止めた。

覚悟を示す。「このクラブで自分の監督という仕事を発揮できていないと思えば、自分自身がクラブを去ると思う」と言い切る。就任5年目。札幌を初の6年連続J1に導き、発展させてきたが、今季は苦しんでいる。「私も経験がある人間なので、自分の置かれている状況は理解している。その上で何をしなきゃいけないかも十分理解している」。残留という絶対目標を達成する。

まずは連敗脱出だ。ホームでの勝利は6月26日G大阪戦(1○0)から遠ざかる。「非常に難しいゲームになると思うが、自分たちのベストを尽くして全力で勝利をつかみたい」と、サポーターとの歓喜の瞬間を待ちわびていた。【保坂果那】

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