現役Jリーガーによる「新春スペシャルサッカースクール」が7日、静岡県藤枝市民グラウンドで行われた。藤枝市と選手のマネジメント業務を行う、株式会社ODOROKIの共催で実施。同会社に所属するJリーガー9人が参加し、藤枝市内の中学生約70人を対象に指導した。

同スクールではポジション別に分かれて、専門的な技術や知識などをアドバイス。フルコートでのゲームも行い、プロの技を披露した。J2清水エスパルスMF松岡大起(21)は身ぶり手ぶりを交えながら熱血指導し「今日体験したことを日々の練習に生かしてほしい」。今季からJ2の藤枝MYFC・MF久保藤次郎(23)は初めて中学生を指導したという。地域貢献にもつながる活動を通じて「自分にとってもいい経験になった」と声を弾ませた。

藤枝市と同会社によるサッカースクールの開催は今回が初めてで、来年以降も継続して行っていくという。イベントの最後には選手のサイン入りスパイクやユニホームなどが当たるお楽しみ抽選会で盛り上がった。参加したDF山本壮佑(藤枝中2年)は「プロの技術の高さを感じることができた」。MF平野礼武(らいむ、藤枝中2年)も「ゴール前の質の高さがすごかった」と目を輝かせていた。【神谷亮磨】

○…サッカースクールの前には選手による合同自主トレが公開された。普段はライバルとなる選手同士が同じメニューをこなし、華麗なパス回しなども見せた。選手らは所属クラブの始動日に照準を合わせて、体作りを進めていく。藤枝MF久保は8日が新チームでの初練習。クラブ史上初となるJ2での戦いを見据え、「去年やってきたことを今年もブレずに続けていきたい。僕らは失うものはないし、毎試合チャレンジャーのつもりで戦っていきます」と決意を口にした。