川崎フロンターレはホームでセレッソ大阪と対戦し、スコアレスドローに終わった。

1月13日の練習で左第5趾基節骨骨折で離脱していたFW小林悠(35)が戦列復帰し、後半31分からピッチに入った。0-0の後半ロスタイム、小林がDF登里のパスに抜け出しシュート。ボールは相手に当たり、ルーズボールを拾ったMF瀬川が左から折り返し、MF家長がシュート。最後はFW宮代が詰めてネットを揺らしたが、その直前にオフサイドフラッグが上がりノーゴールとなった。

結果的に、小林がオフサイドではないように見えたが、VARに委ねる前に副審が旗を上げたためノーゴールとなった。

小林は「自分が決めて勝たせることだけを考えてやった。勝たせるゴールを決めたかった。今は悔しい思いでいっぱいです」と振り返った。報道陣から「オフサイドではなかったのでは」との声が上がり、小林は「そのためのVARじゃないかなというのが正直…。勝負にこだわってやっているので、そこは悔しい思いはある」と嘆いた。一方で「審判も人なので。そこに至る前に勝てれば、言い訳せず勝てると思うので。悔しいですけど切り替えてやりたい」と前を向いた。

開幕から5試合を終え1勝2敗2分け。負傷者が続出し苦しいスタート。ボールは保持するが、最後、仕留めきるところまで至らず、2試合連続で無得点に終わっている。小林は「今は本当に苦しいですけど、これを乗り越えれば強いフロンターレが勝ってくると思う。自分たちからぶれないように、ベテランの自分が声をかけてやっていければ」と話した。