清水エスパルスは、したたかに勝ち点1を積み上げた。ホームで川崎Fと1-1のドロー。後半、FW北川航也(28)がPKを決めて先手を取った。その後は終始押し込まれる展開で1失点したが、数的不利となった終盤は堅固な守備を構築。追加点を与えず、公式戦連敗を「3」でストップさせた。中3日で迎える16日の次戦はアウェーで横浜と対戦する。
悪い流れを断ち切るためのドローだった。清水は1-1で迎えた後半39分にDF北爪健吾(32)が一発退場。数的不利の状況から、秋葉忠宏監督(49)は守備固めで3人を同時に交代させた。追加タイムを含めた残り15分間を耐え、勝ち点1を獲得。指揮官が切った交代カードの狙いを選手が遂行した。公式戦連敗は「3」でストップ。9日のルヴァン杯でJ2磐田との「静岡ダービー」に敗れたショックから立ち直るためにも最低限の結果が必要だった。
試合後の会見で秋葉監督は選手をねぎらった。「10人で不利な状況、3連敗しているという流れを踏まえた上で敗戦だけは許されなかった。選手は理解して戦ってくれた」。引き分け狙いへのシフトチェンジは、勝利を目指した中で最良の第2の選択。後半17分にPKで今季5点目をマークした主将の北川も「悔しいですけど、10人で勝ち点1を取れたことはチームの成長」と悲観しなかった。
前半から押し込まれる時間が続き、守備陣も体を張った。GK沖悠哉(25)は再三の好セーブでゴールを死守。90分間のシュート数で12-7と劣勢だった試合でも負けなかったことは大きい。守護神は「やるべきことを共有して、みんなでハードワークができた。(ドローは)ポジティブに捉えていいと思う」と顔を上げた。
16日はアウェーで横浜と対する。中3日のペースで続く8連戦の7戦目。しぶとく積み上げた勝ち点1の価値は次戦で問われる。秋葉監督は「点を取る準備、失点をしない準備を最大限やっていきたい」。今季は10試合を終え、3勝3分け4敗で暫定11位。まずは勝率を五分に戻し、リーグ中盤戦に弾みをつける。【神谷亮磨】



