トルコ1部ベシクタシュは、ドルトムントに対して日本代表MF香川真司(30)と、トルコ代表DFエメル・トプラク(29)の2人獲りで計900万ユーロ(約11億3000万円)のオファーを出したと、3日付のトルコ・フォトスポルト電子版が報じた。

ベシクタシュのオルマン会長は、かねてから今季終了までの期限付き移籍で加入している香川の完全移籍を表明している。だが、ドルトムント側は移籍後6試合3得点とすぐに活躍した香川の移籍金を2倍にあたる800万ユーロ(約10億円)に引き上げたと報じられていた。

選手への給料未払いなどで財政的に厳しいベシクタシュにとって、香川の移籍金高騰は大きな痛手となった。だが新たな策として、ドルトムントから提示された香川の移籍金にさらに100万ユーロ(約1億2500万円)を上乗せし、ドルトムントで今季わずか7試合しか出場できていないトプラクの獲得も狙うことにしたという。ベシクタシュは900万ユーロの移籍金を、1年300万ユーロ(約3億7500万円)の3年間に分けて支払う形になると報じた。

また、トルコのファナティック紙によると、香川のユニホームが加入後1週間で完売となる3000枚を売り上げたと報じた。また、Tシャツもトルコ国内で1万枚が売れており、期限付き移籍で支払った金額以上の働きをしていると伝え、財政難のクラブにとっては商業面でも香川獲得は「渡りに船」だという。