スペイン紙アスは23日、「クボとヘイニエルに居場所なし」と大きく伝え、マジョルカに期限付き移籍で所属した日本代表MF久保建英(19)と今冬フラメンゴから入団し、Bチームのカスティージャに所属したU-23ブラジル代表MFヘイニエル(18)の2選手について、EU圏外枠の問題で来季、レアル・マドリードのトップチームに加わることが不可能であることを改めて大きく報じた。

そして久保の来季期限付き移籍先の有力候補として、レアル・ソシエダードとベティスのスペイン2クラブの名を挙げている。

同紙は「マジョルカで素晴らしいシーズンを過ごした日本人タケ・クボの素晴らしい1年と、ブラジル人ヘイニエルの将来への大きな期待は、現時点でRマドリードのトップチームで居場所を作るのに十分ではない。EU圏外枠は3つに制限されており、2020-21年シーズンは、(すでに登録されている)ミリトン、ビニシウス、ロドリゴが占めることになるだろう」と伝えた。

そして、「クボとヘイニエルは1年間、期限付き移籍に出なければならないが、オファーを欠いておらず、志願者たちがベルナベウ(Rマドリード)に列を作り始めている」と、多くのクラブが両選手を求めていることを強調した。

スペインに居住し2年間が経過したビニシウスが今月半ばに、スペイン国籍取得手続きを開始しているが、いつ許可が下りるかは分からない。クラブは当初、今年の終わりか2021年はじめ頃に取得できると期待していたが、新型コロナウイルスの影響により、手続きが遅れているとのことだ。そのためビニシウスがEU圏外枠を久保とヘイニエルに譲ることは2021-22年シーズンまでできないと推測されている。

アス紙によると、久保とヘイニエルに舞い込んでいる多数のオファーについて、Rマドリードがこの後、分析するとのこと。クラブは2選手が徹底的に鍛え上げられることを望んでおり、久保の移籍先にRソシエダードを好んでいるという。

その理由として同紙は、「Rソシエダードは日本人選手を求めており、Rマドリードはサン・セバスティアン(Rソシエダードの本拠地)で、ウーデゴールをわずか1年間で大きく成長させた方法を気に入っている」と伝えている。

一方、ベティスについて「新監督に就任した元Rマドリード指揮官マヌエル・ペジェグリーニの存在と、久保が支持するそのプレースタイルが、ベティスを移籍先候補に推している」と説明し、久保の期限付き移籍のもう1つの有力候補であることを強調している。

ヘイニエルについてはブンデスリーガで人気があり、ドルトムントやレーバークーゼンの名が挙がる他、スペイン国内ではRマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長との関係が非常に良好な、Rマドリードの選手だったブラジル人ロナウドが会長を務めるバリャドリードが来季の期限付き移籍を求めている。バリャドリードは昨夏、最終的にマジョルカを選択した久保を強く求めたクラブでもある。

いずれにしても、久保とヘイニエルを来季、期限付き移籍で所属させるクラブは、給料を選手に支払い、期限付き移籍の手数料をRマドリードに収める必要がある。

例えばウーデゴールの期限付き移籍の手数料は200万ユーロ(約2億4000万円)であり、久保の今季の年俸は税込200万ユーロ(約2億4000万円)と伝えられている。

(高橋智行通信員)