伏兵スウェーデン(FIFAランキング38位)がチュニジア(同45位)を5-1と粉砕し、日本のいるF組で首位に立った。FWアレクサンドル・イサク(26=リバプール)とFWビクトル・ヨケレス(28=アーセナル)の、名門看板を背負うダブルエースが、圧倒的な個の強さを見せて得点した。第3戦で対戦する日本に心理的重圧を与えた。

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眠れる北欧の古豪が、真の実力を発揮した。最前線に立つイサクとヨケレス。迫力満点の強力2トップが個で打開した。まずはイサクが決めた。前半30分、左サイドからドリブルで持ち込み、右足シュート。低く鋭い弾道のボールにチュニジアGKシャマフは対応できなかった。ヨケレスも続く。後半15分、イサクのボールカットからこぼれ球を拾うと素早く持ち込み、右足で追加点を挙げた。

イサクが言う。「自分とヨケレスはそれぞれ異なる資質を持っており、私たちはさまざまな形で攻撃を仕掛けることができる」。縦への推進力に加え当たり負けしない強さ。イサクは192センチの長身ながら、しなやかな技巧が持ち味。ヨケレスは背後への裏抜けやアクロバチックな空中戦も得意。2人の掛け算で攻撃は何倍にも膨らむ。まさに破壊力はダイナマイト級だ。

ともに昨夏、移籍。ヨケレスが守田も所属したスポルティングから約140億円でアーセナルへ、イサクはニューカッスルから英国史上最高額の約260億円でリバプールへ移った。イサクは負傷で今季を棒に振ったものの、ヨケレスはプレミア制覇に欧州CL準優勝という結果も手にした。

W杯欧州予選は未勝利で最下位となったが、欧州ネーションズリーグの成績で繰り上がってのプレーオフ進出。まさに逆転での本大会切符だった。それだけに実力は未知数だったが、この日の強さは本物。F組の台風の目となり、森保ジャパンへの脅威にもなった。

ポッター監督は2トップを生かすべくチームを仕上げた。「彼らの後ろでうまく機能するグループが必要だった。一歩前進できたことをうれしく思う」。W杯では準優勝もある古豪。ラーション、ブロリン、K・アンデションを擁した94年米国大会は3位になった。再び相性のいい場所で輝きを取り戻そうとしている。