“高さ”を警戒していた。チュニジア戦の話…ではない。日本代表のベースキャンプ地ナッシュビルの練習施設。男性用トイレの扉を開けると、小便器が1つ。ややミニマムな記者にとって、その高さが死活問題になる。4カ月前、ミラノ・コルティナ五輪では連日苦戦。空港やフィギュアスケート会場などのトイレが高く、背伸びの毎日だった。今回は小学生サイズかと思うほど、低く設置されている。メキシコと日本の男性の平均身長はともに約170センチ程度だからか、とても優しかった。
メキシコは優しすぎた。チュニジア戦のモンテレイスタジアム。コンコースのトイレは、銀色の壁で三方向を囲まれていた。見慣れた便器がない。立ち尽くしていると、メキシコ人男性は平然と壁に向かって用を足し始めた。これなら高さが足りず、ゴールを外すこともない。安心だった。
ちなみに試合は4得点の大勝。決定力不足と無縁だった。試合中はメキシコ人から「ハポン(日本)」の大合唱。ここでも器の大きさを感じた。【飯岡大暉】


