前回覇者アルゼンチン(FIFAランキング1位)が、初出場のカボベルデ(同67位)に延長の末、3-2で競り勝って16強入りした。先制ゴールを決めたFWリオネル・メッシ(39=マイアミ)は前回大会から8試合連続得点とし、今大会単独最多の7点目。W杯通算得点は節目の20に初到達した。

◇    ◇    ◇

FIFAランキング67位の小国カボベルデが、同1位の前回王者アルゼンチンに最後まで食らいついた。1-2の延長前半13分、左サイドでボールを受けたDFロペスカブラルが相手をかわして右足を振り抜くと、きれいな弧を描いてゴールに吸い込まれた。2度も追いつく執念を見せるも、最後は延長後半にCKから失点して力尽きた。

初出場ながら1次リーグ初戦で優勝経験国のスペインと引き分け、古豪ウルグアイとも互角の戦いを見せて3戦3分けで決勝トーナメントに進んで旋風を巻き起こした。ブビスタ監督は「求めていたのは、この舞台で堂々としたパフォーマンスを見せること。それは達成できたと思う」と健闘ぶりを誇った。

カボベルデの人口は外務省によると、約60万人。アフリカ北西部に浮かぶ島国で、W杯の出場国・地域の中で史上2番目に少ない。ブビスタ監督は「選手たちを誇りに思う。望んでいた結果は得られなかったが、大舞台で自分たちのアイデンティティーを示すという目標は達成できた」と言った。

メッシの直接FKを横っ跳びでセーブするなど奮闘した40歳のGKボジニャのインスタグラムのフォロワー数は約5万人から大会期間中に2000万人まで急増。チームは32強入りで賞金1100万ドル(約17億8000万円)を得た。愛称「ブルーシャークス」の夢物語は幕を閉じたが、AP通信は「チームはお金で買えないものを手にした」と英雄たちを称賛した。

【詳細】アルゼンチンがカボベルデとの死闘制す エジプト、コロンビア勝利で16強出そろう

【動画】アルゼンチン、死闘の決勝点 メッシCKからオウンゴール引き出す