大阪・ヤンマースタジアム長居で、15日に行われた陸上の関西実業団選手権第2日で、女子走り幅跳びは、秦澄美鈴(25、シバタ工業)が6メートル42の大会新記録で優勝した。

秦は1回目ファウル、2回目が6メートル7と記録が伸びなかった。コーチ不在の中「このままじゃ帰れないと思った」と、気持ちを切り替えた。

助走位置をいつもより少し前にして攻めた。この修正が見事にハマり、3回目6メートル21、6回目の最後の跳躍では6メートル42と大会新を記録。9日の五輪テストにも出場しており、疲労が抜けきらない中の大会新記録は、日本選手権につながる手ごたえとなった。

秦は「同じ大学の選手が2人いたのでアットホームな感じでリラックスして出来た」と笑顔。「力があまり入らない状態の中で、修正しつつも40センチ台を記録出来たのが良かった」と、結果を残せたことに自信を見せた。