谷川浩司

史上初の師弟対決となった第28期将棋名人戦は、大山康晴名人(左)が有吉道夫8段(右)を4勝3敗で破りタイトルを防衛。名人位を連続11期、通算16期とした
史上初の師弟対決となった第28期将棋名人戦は、大山康晴名人(左)が有吉道夫8段(右)を4勝3敗で破りタイトルを防衛。名人位を連続11期、通算16期とした

史上最強の棋士・大山康晴。名人、王将、十段(現竜王)、王位、棋聖の5冠(当時のタイトル戦)を4度独占した。最高のタイトルである名人位を5連覇、中原誠に敗れるまで13連覇し、通算18期保持。連盟会長時代は将棋会館建設に尽力した。しかし、がんとの闘いも壮絶で、2度手術した。1992年7月26日、肝臓がんによる肝不全のため現役のまま69歳で死去。上記の名言は、91年度の名人挑戦をかけたA級順位戦で対戦した谷川浩司九段のもの。大山は術後にもかかわらず対局に臨んだ鉄人でもあった。タイトル合計80期。8大冠戦となった現在は、超天才・羽生善治が99期で1位。(/_;)

<将棋・1992年7月28日掲載>