競泳の13年世界選手権男子400メートル個人メドレー金メダリストの瀬戸大也(21=JSS毛呂山)が20日、成田空港から高地合宿先の米フラグスタッフに出発した。

 標高2100メートルの同地では「最後の追い込みで調子を上げたい」と約3週間、泳ぎ込む。

 前週の欧州GP最終戦の400メートル個人メドレーではライバル萩野公介(20=東洋大)を破り、4分10秒58の大会新で優勝。200メートルバタフライでもロンドン五輪金メダルのチャド・レクロー(南アフリカ)を制して優勝するなど勢いに乗る。空気の薄い高地合宿は過酷だが「やっと始まる。待ち遠しかった」と意欲をあふれさせた。

 8月の世界選手権(ロシア)では同種目の連覇、200メートルバタフライでも金メダルを狙う。金メダル=リオデジャネイロ五輪代表内定。出発前の自宅では2年前の世界選手権金メダルシーンなどを見てきた。「ベストの泳ぎを確認してきた。あのときは心技体が充実していた。今回もそうなれば」と自身の世界選手権での爆発を予感していた。