女子ダブルスで穂積絵莉(22=橋本総業)、加藤未唯(22=佐川印刷)組がルチッチバロニ(クロアチア)、ペトコビッチ(ドイツ)組に6-3、6-3の60分でストレート勝ち。ベスト4に進出した。日本女子ペアでの全豪4強は史上初の快挙。4大大会でも、02年全仏の杉山愛、藤原里華組以来、15年ぶり史上2組目となった。穂積が「自分でもびっくり。でもチャンスがあると思っていた」と言えば、加藤も「本当にうれしい。負けないように打ち返した」と、勝利の瞬間、抱き合った。

 第1セットは、1度もサービスゲームを落とさない完璧なダブルスを展開。しかし、第2セットになると、少し淡泊になった。3回戦でも第2セットで単調になりセットを落としていた。しかし、この日は2人で話し合い、陣形を変化させ、自分たちの得意なパターンに持ち込み、ストレート勝ちした。

 初めて組んだのは10年の全豪のジュニア部門。そこから知り合い、今では漫才コンビのようにぼけとつっこみで、会見は爆笑の渦に包まれる。今回、シングルスでも初めて4大大会の予選を突破し波に乗る穂積は「会場の更衣室で、いつも同じトイレを使っています。洗面台も同じ」と願を懸けると、加藤は「わたしは何もしてません」。しかし加藤は、コート上では、相手が打った球をよけようとして、球が体に当たり、コートを転げ回るぼけもかましている。

 次戦は、第2シードのマテックサンズ(米国)、サファロバ(チェコ)組が相手だ。もし決勝に進むと、日本女子同士のペアでは、4大大会初の快挙となる。