ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(20=クラレ)が7日深夜、羽田空港からW杯最終戦(オスロ)へ向けて、出発前に羽田空港で取材に応じた。

 高梨は「来季につながる試合をしたい。気を引き締めていく」と語った。優勝すればグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)を抜いて、男女を通じて単独最多のW杯54勝目となる。「いい内容の後に結果は付いてくる。まずは自分のやるべきことをやる」と静かに闘志を燃やした。

 6日には、知人から「練習でできることは試合でできる」との言葉を授かったという。世界選手権は3位。五輪、世界選手権と5度目の2大大会挑戦も頂点に立てなかった。大舞台こそ勝てないことに悩み続けている。まずはシンプルに考え、頭を整理する。「その状況で自分のベストを尽くす」と言い、晴れやかな表情で機上に向かった。最後は笑って締めくくる。