世界ランキング66位で28歳の杉田祐一(三菱電機)が同62位のアドリアン・マナリノ(フランス)を6-1、7-6で破り、ツアー大会初優勝を成し遂げた。

 現行のツアー制覇は日本選手で松岡修造、錦織圭(日清食品)に続く3人目、芝コートでは初の快挙。

 杉田は新設のツアー大会で初代王者に輝き、優勝賞金7万8270ドル(約879万円)を獲得した。ツアーを統括するATPによると大会後の世界ランクで自己最高の50位以内となり、芝で行われる3日開幕の4大大会第3戦のウィンブルドン選手権に弾みをつけた。ウィンブルドン1回戦では同149位のクライン(英国)と対戦する。

 杉田は「第1回の大会で優勝して誇りに思う。人生の中で、最も感動した瞬間だ。こんな大舞台で、こんないいプレーをしたことはない」と話した。

 杉田は2回戦で元世界3位のダビド・フェレール(スペイン)を倒して勢いに乗り、6月30日の準決勝では2006年全豪オープン準優勝のマルコス・バグダティス(キプロス)が脱水症状で途中棄権し、ツアー初の決勝進出を果たした。