フェラーリのセバスチャン・フェテルがポールポジションを獲得した。

 午前のフリー走行からマシンバランスに苦しむメルセデスAMG勢を尻目に、エンジンパワーよりもマシン性能が重要となるハンガロリンクで好調のフェテルは予選でも他を圧倒する速さでトップタイムを記録した。

 キミ・ライコネンも予選2位を獲得し、フェテルは第4戦ロシアGP以来のポールポジション獲得、フェラーリは第6戦モナコGP以来の今季3回目のフロントロウ独占となった。

 フェテルは「今日はクルマがずっと最高だった。この暑さの中でタイヤにきちんと熱を入れ正しくセットアップすることができた。それが全てだよ。明日のレースが楽しみだ。もちろん誰だって勝ちたいしそれしか考えていない。僕らは全開で走る、今日もまさにその通りのことをやったまでだ。そしてこれからもそうやり続ける。それこそが成功を収めるための唯一の方法なんだ」。

 パワーの多寡がラップタイムに与える影響が少ないハンガロリンクでは好走を期待されていたマクラーレン・ホンダ勢は、安定して中団トップを争う位置に付けた。

 レッドブルまでを含めた3強チームの6台には1秒以上の差をつけられ、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグに7位を奪われたものの、フェルナンド・アロンソが8位につけ、ストフェル・バンドーンも9位。ヒュルケンベルグはギアボックス交換のため5グリッド降格ペナルティーが決まっており、決勝はアロンソが7番グリッド、バンドールンが8番グリッドからスタートする予定だ。(米家峰起通信員)