アメリカンフットボールのトップリーグ、社会人の「Xリーグ」は明日11日からトーナメントに突入する。リーグ戦を6戦全勝の総合1位で突破し、2季ぶりに日本一奪還を目指すパナソニックを筆頭に、同2位の前年度王者・富士通、昨年の9位から3位に上がったノジマ相模原ら強豪が出そろった。決勝は12月18日の「ジャパンXボウル(JXB)」(東京ドーム)。優勝チームは来年1月3日の「ライスボウル(RB)」(同)で、学生王者と日本一を争う。

 富士通は決勝戦JXBでのパナソニックへの雪辱に燃えている。10月1日、敵地大阪へ乗り込んでのリーグ第4節。富士通はパスの精度を欠き、TDパスは試合終了11秒前の1本のみ。9-24で完敗した。そこからチームを立て直し、同29日のオービック戦では、延長タイブレークの激闘をQBキャメロンからWR中村へのサヨナラTDパスで制した。2試合を振り返り、藤田ヘッドコーチ(HC)は「負ける試合はオフェンスが自滅する時。もうちょっとドライブして、ターンオーバーを減らさないといけない」と、トーナメントを前に気を引き締めた。

 JXBとRB2連覇にはあと4回勝ち続ける必要がある。藤田HCが期待するのは、やはりキャメロン。「オフェンスはコービーにかかっている。うまくハンドリングしてほしい。メンバー全員が仕事をして、とどめを刺すヤツが刺すようにしたい」という同HC。「パナソニックを意識しないわけではないが、目の前の相手に向かうのが大事」と1戦ごとの必勝を誓った。