ロシア・サッカー連盟会長を務めるムトコ副首相は25日、ロシアの国ぐるみのドーピング問題で国際オリンピック委員会(IOC)から五輪永久追放処分を受けたことを理由に、同連盟会長の職務を6カ月間停止すると明らかにした。アラエフ理事長が会長代行となる。ロシアのメディアが報じた。

 ムトコ氏は来年開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の大会組織委員会会長も務めている。組織委会長職も辞するかとの記者の質問に「そういう(辞職の)提案をしようと思うが、決めるのは大統領や首相らだ」と述べ、明言を避けた。

 ムトコ氏はIOCの決定を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する考えも明らかにした。

 ムトコ氏は検体の再検査で40人以上のロシア選手が失格処分となった2014年ソチ冬季五輪当時のスポーツ相だった。