小関也朱篤(26=ミキハウス)が北島康介の持つ日本記録(58秒90)に迫る、58秒96の好タイムを記録した。

 前半の50メートルを27秒62と日本記録を上回るペースで折り返した。記録への期待が高まったが、最後の伸びであと一歩及ばなかった。それでも準決勝をぶっちぎりの首位で通過した。

 日本記録まで0秒06と迫る結果に、小関は「自分の感覚以上のタイムが出ました」と好感触を口にする一方で「まだ自分の目指しているタイムじゃない」と話した。テレビ解説を務めた北島さんは「明日の決勝が楽しみですね」と自らの記録が破られることに期待を寄せた。

 昨年12月の日本代表合宿中に暴力問題を起こし、対外試合出場自粛処分を受けていた。それが3月末で解除され、復帰戦が今回の日本選手権だ。注目される中で、実力をいかんなく発揮。明日の決勝では新記録樹立の予感が漂った。